田舎で見つけるお宝、カマキリの卵の悲劇
こんにちは。
ライターの篠田すみれです。
今日は私が小学生の頃に体験した、悲しい物語についてお話ししたいと思います。
私は東北の田舎出身です。
そのため、通学路に、よく田んぼがありました。
田んぼと田んぼの間は、ちょっとトラクターが通れる、砂利道の敷かれたあぜ道がよくありました。
ある秋のことです。
日本の大きな枯れ木枯れ草の未来に、大人の大人が指で丸を作ったような、丸くてオフホワイトの、綿を丸めたようなものが付いていました。
カマキリの卵です。
カマキリの卵は、私の近所ではあまり見かけなかったので、私は喜んでそれをとって、学校に持っていきました。
カマキリの卵は、確か理科の教科書に載っていたのだと思います。
それで、、先生も、同級生も、
「本物のカマキリの卵だ」
と、とても喜んでくれたのを覚えています。
ここまではとても良い思い出だったと思います。
さて、冬寒い冬がやってきました。
教室にはだるまストーブと言う大きなストーブがあり、その1台で教室を温めてくれます。
そう、まるで、春が来たような暖かさになるのです……。
そして悲劇がおきました。
私の教室は、窓の下に棚があって、そこに花瓶やら、鳥を飼っているときは鳥かご、そして、カマキリの卵があったのです。
窓際にいた同級生の悲鳴があがりました。
「ギャーーーーーーーー!!!」
みんなが、何事かと、窓際に向かいます。
そこで見たものは、
カマキリの卵から赤ちゃんがわらわらうようよと数100匹、出てきたところでした。
ところで、カマキリの赤ちゃんて、ちっちゃくてもあのカマキリの姿をしてるんですよね。
そしてなんだかちょっと透けて見えてたと思います。
窓を開けて、カマキリの赤ちゃんを教室の外に逃がします。
教室の内側に教室に入って教室に入る赤ちゃんも放棄とかで回収して的にしてたと思います。
女性とは泣き出す子もいました。
ちょっとしたパニックホラー映画になっていました。
私は、カマキリの卵を持ってきてすごくいいことをしていた気分だったのでこんな結末になってしまい、ショックを受けました。
しかし所詮は小学生。
もっと恐ろしいことに、次の年に、さらにカマキリの卵を持ってきていたのです。
しかもその年は2個持っていきました。
また同じ悲劇がおきました。
しかもその時は、2個がほぼほぼ同時孵化をしてしまい、カマキリの赤ちゃんの分が杯出てきました。
私はなんで、去年やったことまたやってしまったんだろう……。
と思いながら、赤ちゃんのカマキリを外に逃がしていました。
この時は、先生に注意されたかもしれませんが、ショックのあまり?あまり記憶がありません。
皆さんも、カマキリの卵を見つけたら、そっておいてそっとしておいてもらったらいいのかなと思います。